「注文住宅で後悔した事例を紹介! 失敗しないための5つのポイント」

注文住宅を考える際に、「後悔や失敗は避けたい」と思うのは当然のことです。よくある失敗事例を事前に知っておくことで、同じミスを防ぐことが可能です。この記事では、注文住宅の購入で後悔した具体的な例や、その対策、失敗を防ぐためのポイントを詳しく解説しています。これから注文住宅の購入を考えている方には、非常に役立つ情報となっていますので、ぜひご一読ください。

特にここに注意! 注文住宅のよくある後悔・失敗ランキング

キッツプランでは、注文住宅を建てた経験がある300名を対象にして、注文住宅に関係する後悔についてアンケートを行い、その結果をランキング形式でまとめました。注文住宅を建てた後で最も後悔した点について尋ねたところ、アンケート結果は以下の通りとなっています。

1. 間取り
2. 収納
3. 動線
4. 設備
5. 費用
6. ハウスメーカー・工務店などの会社選び
7. 水回り
8. デザイン
9. 外構
10. 立地

最も多くの人が後悔たのは間取りで、143人がこの点を挙げ、全体の19%に達しました。間取りに関する後悔の内容には、部屋の広さや配置、使い勝手に関する問題が含まれています。
次に多いのは収納に関しての後悔で、全体の16%にあたる119人がこれを指摘しました。収納スペースが十分でなかったり、使いづらかったりしたことが主な原因です。
3位が動線、4位が設備となり、それぞれ全体の10%を占めています。これらは、設備の選択ミスや部屋間の移動の不便さが後悔の要因となっています。
5位に入ったのは費用で、多くの人が予算と実際の費用の間に大きな差が生じたと感じています。
6位には、ハウスメーカー・工務店などの会社選び、水回り、デザイン、外構、立地が挙げられています。

【間取り編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

注文住宅を購入した際によく見られる間取りに関する後悔や失敗例を確認してみましょう。それぞれの対策についても併せて説明します。

・子ども部屋が足りない

注文住宅を購入した後で、子どもの増加により部屋が不足したことに後悔するケースは珍しくありません。アンケートでは、「子どもは2人の予定でしたが、下の子が双子だったため部屋が足りなくなりました」「予算の都合で最小限の広さにしましたが、子どもが成長するにつれて狭さを感じるようになりました」といった回答が寄せられています。また、「子どもが成長して家を出た後のことも考慮すべきだったと後悔しています」という意見もありました。
対策としては、将来の変化を見越して客間を設けるなど、間取りに柔軟性を持たせることが重要です。また、後から壁を追加できる設計を選ぶことも有効な方法です。

・玄関が狭い

玄関は「家の顔」とも言われ、家族が毎日利用する大切な場所です。しかし、玄関が狭かったり、収納が不足していたりして、不便に感じて後悔する方も少なくありません。一般的に、4人家族の場合、玄関の広さは3畳程度が目安です。
さらに、シューズクローゼットがあると荷物を整理でき、玄関をすっきりと保つことができます。家族が快適に出入りできるよう、工夫を検討することが大切です。

・窓が大きいため家具を置くスペースがない

採光を優先して窓を大きくした結果、収納や家具を置くための壁面が不足したと後悔するケースもよくあります。窓を大きくすると、それに伴って壁の面積が減り、収納スペースを確保するのが難しくなります。しかし、窓を高い位置に設置すれば、家具の配置を妨げることなく、十分な採光を得ることができます。間取りを考える際には、ぜひ参考にしてみてください。

・吹き抜けによって冷暖房効率が悪化した

リビングに吹き抜けを設けた結果、冷暖房の効率が悪くなり、電気代が高くなるケースも少なくありません。アンケートでも、「天井を高くしすぎて冷暖房が効きにくくなってしまった」という声が寄せられています。
注文住宅で吹き抜けを採用する際は、住宅の断熱性や気密性を十分に考慮することが重要です。また、冷暖房効率を向上させるために、シーリングファンの設置やサーキュレーターの活用、エアコンの配置を工夫することも検討すると良いでしょう。
さらに、注文住宅で理想の間取りを実現するためには、施工会社にしっかりと要望を伝えられるか、またその要望に応じた提案をしてくれるかどうかも重要なポイントです。

【動線編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

前述のランキングで4位にランクインした動線も、住環境においては重要な要素です。ここでは、注文住宅における動線に関する後悔や失敗例とその対策についてご紹介します。

・家事動線が悪い

家事の負担が増える原因の一つに、動線の悪さがあります。注文住宅に関係するアンケートでも、家事をしやすい動線にしたかったという声がありました。たとえば、洗濯機、物干し場、収納が離れた場所にあると、移動が増えて家事の効率が低下します。間取りを検討する際には、家事がスムーズに進むような動線を重視することをお勧めします。

・動線を重視した結果、収納が少なくなってしまった

動線を最優先に考えて間取りを設計すると、通路確保のために収納スペースが不足することがあります。収納が不十分だと、使い勝手の悪い家になりやすいです。衣類や靴、荷物の量を把握し、必要な収納スペースを確保した上で、動線をバランスよく考えることが重要です。

・風呂場へ行くにはリビングを通過しなければならない

家事効率を高めるために水回りを集中させると、風呂場や洗面所、トイレなどに行く際にリビングを通らなければならない場合があります。このような間取りでは、来客中に洗面所などを使いづらくなり、ストレスを感じることがあるかもしれません。家事動線を重要視するあまり、生活動線の配慮を忘れてしまうことがあるため、注意が必要です。来客も考慮に入れた間取りにすることで、生活の利便性を向上させることができます。

【立地編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

注文住宅を購入する際、立地は後から変更できない重要な要素です。しかし、見学時には良いと感じた立地でも、実際に住んでから後悔することがあるかもしれません。ここでは、立地に関係する後悔や失敗の例、およびその対策についてご紹介します。

・時間帯によって日当たりが悪くなる

特定の時間帯のみを確認した結果、日当たりが悪い時間帯が多いことに気づかなかったという失敗例があります。失敗を避けるためには、現地を訪れる際に異なる時間帯で何度も日当たりを確認することが重要です。

・周辺環境の騒音が気になる

家の周辺の騒音が気になるという後悔を持つ方もいます。例えば、近隣の交通や人の往来が多くて静かに過ごせないことがあります。立地を選ぶ時は、周辺の環境を自分の目で確認し、時間帯ごとの様子もチェックすることが重要です。夜間や朝の通勤時間帯など、異なる時間帯での騒音レベルがどのように変化するかを確認しておくと良いでしょう。

・近隣にスーパーやドラッグストアが少ない

スーパーやドラッグストアが近くにない、もしくは数が少ないことが、注文住宅の購入後の後悔につながることもあります。住む前には問題がないと思っていても、実際に住み始めると急な買い物が必要になった際に不便を感じることがあります。また、駅近の立地であっても、買い物をする店舗が遠かったというケースもあります。事前に周辺の商業施設を調べ、買い物のシミュレーションを行った上で立地を決めることが重要です。

【設備編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

住宅設備には多くの選択肢があるため、注文住宅購入後に設備面で後悔することもよくあります。ここでは、設備に関係する失敗や後悔の具体例、およびその対策について詳しく見ていきましょう。

・コンセントやスイッチの位置が悪い

住宅設備の中でも、スイッチやコンセントの位置に後悔するケースは多々見られます。アンケートを見ると、「コンセントの位置が不便で後悔しています。もっと詳しく指定すべきだった」という意見や、「実際に住んでからコンセントが不足していると感じました」という回答が目立ちました。中には、露出コンセントや延長コードを使用し対応したという報告もありますが、掃除のしにくさや見た目の悪さやが問題として挙げられています。生活のニーズや使い勝手を具体的に想定して、コンセントやスイッチの位置を慎重に考えることが大切です。

・棚が造り付けのために模様替えがしにくい

収納スペースを確保するために設置した造り付けの棚がしっかり活用できず、部屋の配置が限られてしまったと後悔する声も聞かれます。例えば、キッチンの吊り戸棚や天井までの収納は、位置が高すぎて使いづらかったり、物を置いたまま忘れやすかったりすることがあります。収納の位置や数量を決定する際は、荷物や衣類の量と種類を考慮して設計することが重要です。また、柔軟に対応できる設備を検討することも大切です。

・おしゃれな洗面台にしたが使い勝手が悪い

デザイン重視で選んだ洗面ボウルのサイズが小さく、掃除がしにくく後悔しているケースもあります。アンケートには「洗面台が低すぎて、腰を屈めないと使えないので不便だ」というアンケート内容もありました。洗面台を選ぶ際には、デザインだけでなく、大きさや使い勝手も考慮し、長期間使えることを念頭に置いて選ぶことが大切です。

【外構編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

住宅の外構は家の印象に大きな影響を与え、生活の質にも関わります。ここでは、よくある後悔や失敗の例と、それに対する対策を見ていきましょう。

・駐車スペースが狭い

駐車スペースが狭いと、車の出入りが難しくなります。特に運転に不安がある方にとっては、駐車の困難さが大きなストレスになることがあります。実際に車を運転するシーンを想像しながら、十分な広さを確保することが重要です。また、将来的に車のサイズなどが変わる可能性も考慮しておくと安心です。

・玄関前の階段が不便に感じる

玄関前の階段が急なため、ベビーカーの利用が難しくなるなどの理由で、後悔することがあります。対策としては、スロープや手すりを設置することが考えられます。これにより、より安全で便利な玄関エリアを作ることができるでしょう。

・外から家の中が見えてしまう

開放感のあるオープン外構を採用した結果、プライバシーが守りづらくなってしまうことがあります。オープン外構は、フェンスや塀を設けずに敷地と道路を一体化させるスタイルですが、道路に人通りが多いと、玄関を開けた際に家の内部が見えてしまうことがあります。外構のレイアウトを検討する際は、周囲の人通りや交通量、住宅の間取りなどを熟考することが大切です。

【ハウスメーカー・不動産会社編】注文住宅購入での後悔・失敗例と対策

注文住宅の購入を検討する際、ハウスメーカーや不動産会社の選び方は非常に重要です。選択を間違えると、後悔や失敗につながることがあります。ここでは、ハウスメーカーや不動産会社に関係する後悔や失敗の具体例と、それらを回避するための対策をご紹介します。

・比較検討せずハウスメーカー・不動産会社などを決めてしまった

知名度や価格だけで会社を選んだ結果、満足のいく提案を受けられなかったという後悔はよく聞かれます。ハウスメーカーや不動産会社はそれぞれ異なる特徴や得意分野があるため、必ず複数社を比較することが重要です。実績が豊富で専門知識があり、迅速かつ親身に対応してくれる会社を選ぶことで、理想の家づくりが実現しやすくなります。

・担当者任せにしたら理想と違う家になってしまった

担当者との打ち合わせを十分に行わなかった結果、完成した家がイメージと異なってしまったと後悔する方もいます。家づくりには専門用語や細かな要素が多く、担当者に全てを任せたくなることもありますが、あまりに任せすぎるとイメージ通りに仕上がらないリスクが高まります。注文住宅についての基本知識を持ち、担当者と丁寧にコミュニケーションをとることが重要です。

・遠慮して希望を伝えられなかった

担当者に自分の希望をしっかり伝えられず、理想の家にならなかったと後悔するケースがあります。家づくりは一生に一度の大きな買い物ですから、自分の理想や希望を遠慮せずにしっかり伝えることが重要です。担当者に対して過度に遠慮しないようにしましょう。また、信頼関係を築きやすく、希望を伝えやすいハウスメーカーや不動産会社を選ぶことで、後悔を避けやすくなります。

実際に注文住宅を建てたオーナーの方に後悔・失敗したポイントをインタビュー!

注文住宅を実際に建てた方にインタビューを行い、後悔や失敗の具体的なポイントについて詳しく伺いました。

・Aさんの後悔ポイントはテレビ等の取り口と風呂場の位置

Aさんは注文住宅を建てる際に、各部屋の使用方法を多角的にイメージしていましたが、テレビや電源、インターネット回線の配置などについては考えなかったといいます。その結果、「模様替えの際に回線の取り口が不適切な場所にしかなく、20mのコードを無理やり引っ張らなければならなく大変困りました」と述べています。
また、Aさんは土地の有効活用を考えて風呂場の位置を調整し、その分リビングを広げることに成功しましたが、リビングから風呂場への移動が不便になったと感じ、「もう少し工夫すればよかった」と後悔しています。
Aさんは自身の経験を踏まえ、これから注文住宅を建てる方に対して、「現在の使用だけでなく、将来的な変化も考慮してレイアウトを検討することをおすすめします」「模様替えや生活環境の変化に備えて、複数のレイアウトを考えておくと良いと思います」とアドバイスしています。

・Bさんの後悔ポイントは排水管

Bさんが後悔している点は、家の周りに設置した排水管が道路から見える場所にあったことです。Bさんは「ガーデニングのデザインを考える際に障害となり、DIY作業も進まなかった」と述べ、「設計段階での配慮が不足していたことを後悔しています」と語っています。
さらに、地中の排水管が浅すぎて地表に露出してしまい、配管を隠すために追加の費用がかかり、計画していたDIY作業も実現できなくなりました。「特にDIYでガーデニングを考えている方は、配管の位置や深さを事前に確認しておくことをおすすめします」とBさんはアドバイスしています。

・Cさんの後悔ポイントは床暖房と予算の使い道

Cさんは床暖房の設置に後悔を感じています。冬にモデルハウスでその効果に感動して設置を決めたものの、実際には使用頻度が少なく、光熱費やメンテナンス費用もかかるため、現在ではあまり利用していないそうです。また、Cさんはキッチンなどの設備に予算を多く使いましたが、「10年後には新しい商品が登場し、価値が変わることを考えると、床材などの耐久性にもっと予算をかけるべきだった」と振り返っています。これから注文住宅を建てる方に対して、「注文住宅の打ち合わせは多くの時間がかかるため、スケジュールに余裕を持たせて計画することをおすすめします」とアドバイスしています。

注文住宅を建てる際、後悔・失敗しないために押さえておきたい5つのポイント

注文住宅を建てる時に後悔をしないために、押さえておくべきポイントをいくつかご紹介します。

・実際の生活を具体的にイメージする

注文住宅で後悔や失敗をしないためには、理想の生活を具体的にイメージすることが重要です。これにより、理想の住まいが明確になります。また、長期間住むことを考えて将来のライフプランをしっかりと考えておくことも大切です。

・複数の住宅メーカーを比較する

後悔や失敗を避けるための重要なポイントの一つは、複数の住宅メーカーを比較することです。各住宅メーカーには独自の特徴や得意分野があるため、比較することで自分の希望にぴったり合った会社を見つけることができます。特に、具体的なイメージを持ち、提案力のある会社を選ぶことが大切です。

・注文住宅に関する知識を身に付ける

注文住宅に関する知識を持っていれば、ハウスメーカーや不動産会社に全てを任せる必要がなくなります。自分の希望や要望を的確に伝えられるため、理想の家づくりに役立つでしょう。また、知識があれば打ち合わせもスムーズに進めることができます。

・家を建てる土地や周辺環境を実際に確かめる

自分でしっかり確認しなければ気づかないこともあるため、実際に現地に行くことが重要です。また、家を建てる土地だけでなく、学校までの距離や周辺施設、道路の状態などの周辺環境も事前にチェックしておくことが大切です。

・ハウジングアドバイザーに相談する

ハウジングアドバイザーは、住宅の購入や建築を考えている方に家づくりに関する情報提供を行い、あなたに合った不動産会社や施工会社を紹介する専門家です。ハウジングアドバイザーに相談すると、注文住宅の会社選びからサポートしてくれます。キッツプランでは、ハウジングアドバイザーに無料で何度でも相談することができます。

まとめ

注文住宅を建てる際には、後悔や失敗をしないために、間取りや動線、立地、設備などのさまざまな要素を慎重に検討する必要があります。重要なのは、建てた家での生活を具体的にイメージし、将来のライフプランも含めて考えることです。また、複数のハウスメーカーを比較し、提案力や施工実績を総合的に評価して、自分の要望に最も適した会社を選ぶことも大切です。しっかりした準備とハウスメーカーとの綿密なコミュニケーションをすることで、理想の家づくりを実現しましょう。

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